お正月番組は見逃せないので…
一年を通してそれほどテレビ鑑賞比率が高くない我が家だが、ここ数日は、おそらく通常の2倍、いや3倍ほどの時間をかけて、お正月番組をじっくり見続けている。1月1日の夜は、「ビートたけしのエジプトミステリー」に熱中した。なんたって、題材がクレオパトラである。しかも、クレオパトラの墓が見つかるかもしれない、なんて言われたら、これは目が離せなくなるのも当然だろう。2時間半もの間、身じろぎもせずテレビの前に座り続ける私を見て、家族は半ば呆れたように何度も「早くお風呂に入って」という。「でもでも、まだお墓が出てきてないのよ」と訴えると、息子はひとこと。「うちには、お風呂で見るテレビがあるでしょう」。
そうでした。息子に指摘されるまでもなく、お風呂を我慢してテレビの前に居続ける必要はなかったのでした。私はすぐに、ロケーションフリーテレビを片手にお風呂に向かった。まずは、モニタのセッティングから始める。先日、ベースステーションの位置を変えてから、お風呂とベースステーションの距離というか角度が微妙になったらしく、うまく設置しないと上手に映らないようになってしまったのだ。しかしこれもコツがあり、方向を見定めながらうまく設置できれば、あとは問題なく映像が映る。
おかげさまで、わたしは番組の最後の30分間をお風呂で過ごし、ゆっくりとクレオパトラの人生を楽しんだ。結局、彼女の墓は見つからなかったようだ。しかし、最後の彼女の気持ちを察すると、それはそれでよかったのかもしれない、と思う。それにしても、テレビに映っていたクレオパトラ役の女性と、レポーター役の栗山千明という女性は、なんて見事なプロポーション。彼女たちを見つつ、「やっぱり女はきれいじゃないとねー」とひとりごちながら、ふとお風呂にある鏡を見ると、そこにはあまりにもリアルな自分の姿が。思わず目をそらしたくなる気持ちを抑え、現実を直視しながら「今年こそはダイエット!」と自分を戒める正月であった。
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